実写化されたおすすめ小説16選!【年間100冊読む筆者が厳選】

「この小説が映画化されるの!?」「この映画の原作面白そう!」と有名な小説が実写化されたり、はたまた映画を見てから原作を読むという方もいますよね。その際に「面白かったー!」という方もいれば「失敗した」感想を持つ方も。そこで今回は実写化された絶対に読みたいおすすめの小説を紹介します。

筆者流!失敗しない原作選びのコツ

原作の小説を購入する際、どのようにして選んでいますか?今までの選び方で「小説は面白かったのに…」「映画と小説が全然違ってつまらなかった…」なんて経験ありませんか?映画の原作を選ぶときに筆者流、失敗しないコツを紹介します。

 

 直感買い

まるで電気が走るような直感を感じた場合には購入するのがおすすめです。本屋さんに行って本を選ぶときにタイトルや表紙を確認します。細かい作業ではありますが、一つ一つの本をチェックして「これ面白そう!」と思ったものはほとんど失敗することがありません。

気になったら冒頭部分を少し読んでみましょう。この時点で心が掴まれる内容であったり物語に引き込まれてしまうのであれば、その直感を信じてみる価値はあります。

 

あらすじを読む


絶対に小説選びで外さない方法が“あらすじを読む”ということ。あらすじを読んでおけばどんな話のジャンルかがわかります。例えば筆者はSFが苦手です。たまに読みますが、読む場合には心して読まなくてはなりません。

つまり適当に購入した本がSFだったら困るわけです。「いやいや、今SFを読む余裕ないよ~」ということになってしまったらその小説を読むモチベーションも下がってしまいます。

あらすじを読んである程度のストーリーを理解しておくと失敗することはありません。

 

これだけは注意!小説の選び方

「映画の方が面白かった…」と映画を見た後に原作の小説を読んでがっかり…。なんてことにならないためにも小説選びには注意したいポイントがあります。以下のポイントを抑えておけば少なからず小説選びで失敗はしないはずです。

 

好きな俳優が出てる


映画にあなたのお気に入りの俳優さんが出てるからといって原作が面白いとは限りません。もしかしたら映画も“お気に入りの俳優が出てる”だけで満足という場合もあります。もちろん演技の仕方や表現方法など、俳優さん独自のものがあると思います。

 

しかし、あくまでも俳優さんの顔や演技が好きなだけであってストーリーが変わることはありません。映画を見て「この部分の表現は小説だとどんな風になっているのかな?」と、敢えて映画と小説の違いを感じたい方は原作を読むことをおすすめします。

 

 

実写版で満足した

「映画が最高に面白かった!」と実写版で満足する方もいるでしょう。映画やドラマというのは音や表情など五感で感じて楽しめますからストーリーだけではなく、躍動感や臨場感、表情、喜怒哀楽をダイレクトに受け止めることができますよね。

 

映画が最高に満足したという場合には小説を読むのは止めておきましょう。なぜならかなりがっかり度が高くなるからです。実写版で満足した作品は綺麗な思い出のままにしておくのがベストです。

もし、「文章ではどのように表現されるのかな?」と思うならば原作を読んでみると面白いかもしれません。

 

筆者は今までは原作も映画もどちらも楽しんでいましたが、一回だけ読んだ小説の映画を見たときに?「わけがわからないな?」という感想を持ちました。とても好きな作品だっただけにショックでした…。

 

 

 

実写化された絶対に読みたいおすすめ小説16選!

実写版と原作選びで失敗しないコツを紹介しました。そこで今回は年間100冊以上読む筆者が実写化された絶対に読みたいおすすめ小説を16作品選んだので参考にしてください。

ぼくは明日、昨日のきみとデートする


引用:Amazon.jp
著者:七月隆文
価格:¥597

どんな話?
2014年に大ヒットし映画化もされた福士蒼汰、小松奈々主演の恋愛小説。京都本屋大賞も受賞しているお墨付き作品。付き合って初めてのことに涙するヒロイン・愛美。小松奈々演じる愛美が抱えている秘密を彼に打ち明けることによって2人の日常が…。

 

正直、筆者は映画版も実写版も面白いと思います。現実味のある実写版は小松奈々さんのような綺麗目の顔立ちのヒロインである一方、小説で読んだ愛美は可愛らしいイメージを持っていました。

64(ロクヨン)


引用:Amazon.jp
著者:横山秀夫
価格:¥1,400

どんな話?
わずか1週間で幕を閉じた昭和64年の誘拐殺人、通称『ロクヨン』の事件を追う物語。時効を目前とした中、当時事件を扱っていた広報部の三上は最近起きた『ロクヨン』の模倣事件となる謎を解き明かす。上司や家族との間に深まる溝。危険を顧みず警察魂をかけて一連の事件を追うストーリー。

 

小説ではかなり分厚く、「長期戦になりそうだなぁ」と感じましたが物語に引き込まれてしまうのであっという間に読んでしまいました。最後の方で誰が犯人か検討はつきましたがサスペンスを楽しむというよりも『警察』という職業について考えさせられます。実写版では佐藤浩市さんが主役を演じており、気迫のある演技やドキドキ感を楽しむことができるので本も、映画もぜひ見ていただきたいです。

君の膵臓を食べたい


引用:Amazon.jp
著者:住野よる
価格:¥734

どんな話?
高校生“桜良”は膵臓病を患っており、『共病文庫』という日記をつける。ある日彼女の共病文庫を主人公が拾ったことをきっかけに2人の距離は急接近。変わらないいつもの日常を過ごしながらも彼女にせまる余命。特別な2人の関係性、過ごした時間を考えるとラストシーンに涙する作品です。

今までで一番泣いた作品がこの『君の膵臓を食べたい』でした。映画、小説どちらとも泣ける作品です。王道の恋愛ストーリーでもなく、恋人でもない、ただの友達でもない2人の関係性が実写版でもよく表れています。

手紙


引用:Amazon.jp
著者:東野圭吾
価格:¥759

どんな話?
殺すつもりはなかったのに、誤って強盗殺人の罪を犯してしまった兄・武島剛志。たった一人の肉親でもある弟・直貴のために獄中から月に1度手紙を書く。お互いを支え合いながら過ごしてきた直貴だが、やがて兄の手紙が直貴の幸せを邪魔することに…。手紙を書くことによって深まる絆。手紙を書くからこそ直貴の幸せを邪魔してしまう。そんな二人が出した決断は…?

再読しても泣ける本です。手紙を書くことが二人は見えない糸でつながっており、きっと獄中にいる兄にとってはそれが励みの一つなんでしょうね。しかし、同時に直貴に幸せは訪れることがありませんでした。直貴の辛い人生に起こる出来事を乗り越えつつも、最後に直輝貴が下した決断に涙なしでは見れません。

八日目の蝉

引用:Amazon.jp
著者:角田光代
価格:¥649

どんな話?
周りから見ると、仲の良い親子にしか見えないけど、実は血がつながっていない希和子と薫。間違っているとわかっているのに引き返せないからこそ逃げる2人の結末は?幸せのまま2人で仲良く暮らしていけるのだろうか…?

小説、映画、ともに考えさせられる本です。実際に細かい出来事は原作で全て読むことができます。多少ストーリーを省いているからといって映画版では物足りなさを感じることはありませんし、物語の進め方も違いますが、セカンドストーリーのような視点で楽しめます。おすすめは小説を読んだ後に映画版を見ると、結末がわかっていても、薫がどのようにして自分の過去と向き合うのか知ることができます。

祈りの幕が下りる時


引用:Amazon.jp
著者:東野圭吾
価格:¥858

どんな話?
東野圭吾さんが手がける人気シリーズの主人公『加賀刑事』の最終章。ある日突然発見された女性の焼死体。実はこの事件が加賀刑事のルーツを辿ることに…。なぜ母は加賀刑事の前から消えたのか?新参者ともいわれる加賀刑事が母の事件とともに謎を解き明かす…。

 

加賀刑事シリーズは非常にストーリーが面白く、今までの作品では『切れ者の刑事』と思っていましたが、この小説では彼の真面目な人柄や性格を紐解くことができます。加賀刑事のルーツももちろん楽しめますが、事件も複雑で伏線だらけなのでサスペンス感も十分です。

ノルウェイの森


引用:Amazon.jp

著者:村上春樹
価格:¥1,232

どんな話?
日本を代表するベストセラー小説『ノルウェイの森』。物語はシンプルに『僕(ワタナベ)』『直子』『みどり』で構成されるラブストーリー。ドキドキ、ワクワクのラブストーリーの展開ではなく静かに運び物語が進む。

 

小説で独特な『空気感』というのが存在するのがノルウェイの森という作品。話の内容を楽しむというよりも物語の進め方や空気感に注目して欲しいです。映画を見た後でも裏切ることはなく、むしろ「文章でここまで映画のような描写ができるの?」と思ってしまうほど…。どちらにしろ村上ワールド全開です!

告白


引用:Amazon.jp
著者:湊かなえ
価格:¥681

どんな話?
市立中学校の担任教師、森口が退職する最後の日にある告白をする。それは娘・愛美が殺された犯人についてだ…。『少年A』『少年B』と名付けられた犯人は森口の仕掛けた復讐劇に堕ちてしまう。歪んだ愛と、母親との関係。ミステリーとわかっていながらも、ホラーのような怖さを感じてしまう湊かなえさんのデビュー作。

 

主演・松たか子さんの作品。作中で彼女の顔がアップになるシーンが、とても印象的ですよね。事件性としてはかなり残酷で悲しい出来事。もちろん小説でも楽しめますが、映画では松たか子さんの気迫のある演技に吸い込まれてしまいます。実写版だけでも、原作だけでも、どちらを読んでも満足する作品です。

永遠の0


引用:Amazon.jp
著者:百田尚樹
価格:¥964

どんな話?
大学生の佐伯健太郎と、姉の慶子は祖父だと思っていた賢一郎から実の祖父ではないことを告げられる。この出来事をきっかけに2人は戦争で亡くなった実の祖父の調査を開始。厚生労働省や戦友会に蓮額をとり、祖父の手がかりを掴もうと元戦友に話を聞きだす。戦時中に起こった出来事や実祖父の生き様を紐解いていくストーリー。

今の時代を生きる私たちにとっては『戦争』というのはかなりイメージしにくい出来事かと思います。もちろん筆者も同じです。小説でも十分読み応えがありますが、少し難しいと感じるのであればV6・岡田准一さん主演の映画を見るのがおすすめ!映画を見れば話の大筋を掴めてしまうので後から小説を読んでも面白く感じます。ただ、実写版、小説を見て思ったことは今の私たちがあるのは『戦争』があったからということでした。日本人として生きるのであれば知っておくべき出来事かと思います。

秘密

引用:Amazon.jp
著者:東野圭吾
価格:¥803

どんな話?
杉田平介の妻・直子と娘の藻奈美は彼が仕事中に用事があり帰省することに。しかし、彼女たちを乗せたスキーバスが転落事故に逢ってしまう。直子は亡くなり、一命をとりとめた藻奈美であったが、彼女の身体には直子の姿が…?その日を境に杉田家では奇妙な生活が始まる。として娘としての藻奈美と平介の関係性は…?

 

あまりの面白さに2日で読んでしまいました。東野圭吾さんの作品はあり得なそうな出来事でも医学的な事例があるため「もしそうなったら?」と考えてしまいます。奇妙な出来事でありつつも、妻としても役割を果たして、藻奈美の人生を歩む直子は、女性としても強さを感じました。ただただ、スキーバスでの事故がなければこのまま幸せな家庭で暮らしていけたのに…。とも思いましたが、それぞれの状況に応じて生活をする姿に脱帽です。映画、小説ともにおすすめですが、小説では、状況が深刻化せずに時々「くすっ」と笑ってしまうようなシーンがあります。

グラスホッパー


引用:Amazon.jp
著者:伊坂幸太郎
価格:¥649

どんな話?
妻をひき逃げされた鈴木は会社を辞め、犯人の寺原に復讐をする。しかし、その事件の背景には“殺し屋”が関係するのだ。幸せな家族の裏側で起きるダークサイドに陥った闘い。ミステリーかつメディアミックス作品。

 

珍しく映画から入った作品です。全体的には暗めな内容の映画です。この世界観は小説でも変わらず…というのが嬉しい点でした。ただ、映画では臨場感がすごいです。小説、映画どちらも面白いのですが必ず映画を見て迫力のある演技をする山田涼介さんに注目して欲しいです。

人魚の眠る家

引用:Amazon.jp
著者:東野圭吾
価格:¥803

 

どんな話?
離婚目前の播磨夫妻に訪れた一つの悲劇。愛娘・瑞穂がプールに溺れてしまった…。一命を取りとめるが“脳死”という残酷な結果に。瑞穂の人生を父・和昌と母・薫子をはじめ多くの人がサポートし、驚きの生活を送る。娘を守りたい一心から妻・薫子がとった行動とは…?

 

脳死について考えられる物語です。脳死問題の『生』と『死』のグレーゾーンを見事に描いています。小説を読んで満足でしたが、篠原涼子さん主演ということで映画もつい見てしまいました。かなり好きな作品だけあって期待を裏切られたら…と不安もありましたが、見事に小説以上に薫子を演じている篠原さんの演技に圧巻でした。

Little DJ


引用:Amazon.jp
著者:鬼塚 忠
価格:¥572

どんな話?
野球大好き中学一年生の高野太郎は何度か鼻血を出してしまい入院をする。検査結果はかなり悪いと告げられる。ある大先生と呼ばれている病院の院長と出会いデッキやマイクなどがある部屋を見つける。大先生の元でDJの真似事をするうちに病院のお昼の放送を任され『ミュージック・エクスプレス』をスタートする。
多くのリスナー(患者・スタッフ)とともに作り上げる番組はたちまち人気に。そんな中出会った少女・海乃たまきにやがて心を寄せる。病院を抜け出し、たまきと出かけた先にも病気は一進一退…。15年後のたまきが見つけたものに書かれていたのは…?

中学生の頃に初めて本作品の小説を読みました。小さな男の子が送るラジオ番組。DJをやろうだなんてきっと一人では考えなかったでしょう。院長先生の優しさやたまきとの恋がエネルギーになり人々を幸せにする純粋な心に涙しました。主演の神木隆之介さんが小説に登場する太郎とぴったりだったので違和感なく読むことができます。

噂の女


引用:Amazon.jp
著者:奥田英明
価格:¥624

どんな話?
高校生まではかなり地味な女の子だった糸井美幸。しかし短大生活に一変し、事務員から玉の輿にのり、高級クラブのママに成りあがる。しかし、そんな彼女には黒い噂と謎の死の数々が…。

 

一言で言うと『魔性の女』といえる糸井美幸。女のとして羨ましい面もあればどこか危なげな彼女に虜になってしまいます。ダークミステリーな糸井美幸を演じるのは女優・足立梨花。ドラマでも見事に謎多き糸井美幸を演じきっています。

さまよう刃


引用:Amazon.jp
著者:東野圭吾
価格:¥836

どんな話?
長嶋重樹の愛娘・絵摩がある日突然荒川の下流で死体となって発見される。たった一人の肉親を殺されたことで途方に暮れていた重樹のもとに犯人の手がかりとなる密告の電話が…。半信半疑になりつつも娘の復讐に歩みだす。少年犯罪と遺族の哀しいバトルを描いた物語。

 

R指定があってもいいのでは?と思うほどリアリティのある作品でした。小説を先に読みましたが、見事に少年犯罪について納得いかない点を書いています。どんなことがあっても彼等は『少年A』として名前は公表されないし、刑も軽くなる…。しかし、遺族にとっては20歳未満の人に殺されようが関係がありませんよね。映画も原作もほとんど変わりませんが、寺尾聰さんの哀し気な表情が娘を思う、少年犯罪を憎む様子が伝わります。

ハッピーリタイアメント


引用:Amazon.jp
著者:浅田次郎
価格:¥864

どんな話?
財務省に努める樋口は早期退職し、元自衛官、大友とともに全国中小企業振興会(JAMS)に配属になる。いわゆる“天下り”で出世街道コースが遮られてしまった2人は何もすることなく出勤してのんびりとした毎日を過ごす。そんなときに出会った立花葵と3人で計画を練り、誰もが予想していなかった成果を発揮する…

 

たまたまスペシャルドラマとして大好きな作家さんでもある浅田次郎さんの『ハッピーリタイアメント』がやっていたので見たのがきっかけです。佐藤浩市さんが演じる樋口は原作よりも少し気が強く感じます。財務省や金融庁という堅苦しい舞台だからこそ、八嶋智人さんのようなコメディ系に強い俳優さんが演じる悪役が活きるのだと感じました。おすすめはドラマを先に見てから小説を読むと物語がすんなり入ってくると思います。

まとめ

今回は実写化された絶対に読みたいおすすめの小説を紹介しましたがいかがでしたか?実写版にしろ、小説にしろ、どちらを読んでも面白い作品です。結末は一緒でも小説を読めば自由に登場人物を描写することができます。一方で実写版はそれぞれの俳優陣の見せ方が非常に面白いです。ぜひ新たに本を読もうと思う方は実写版も含めて参考にしてください。

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