歳をとるにつれ、歯の大切さを実感する人は多いです。

歯を守るためにも「歯磨き」は大切なことですが、しっかり磨いているつもりでも磨けておらず虫歯になってしまうこともありますね。

実は子どもの頃からの「歯磨き」で今後の歯の未来が大きく変わってしまいます。

子どもの人生のパートナーである歯を守れるのは大人しかいないのです。

今回は歯科助手の経験を持つ私が、子どもにオススメな電動歯ブラシをご紹介します。

 

 

子どもにとってのメリットとデメリット

電動歯ブラシを使うメリットもあれば、デメリットも存在します。

実際、デメリットが理由で子どもに電動歯ブラシを推奨されるケースは多くはありません。

まずは子どもが電動歯ブラシを使うメリットとデメリットを紹介します。

メリット
・歯ブラシよりも細かい振動で汚れをキレイに落とすことができる
・ブラシが届かないところも水流によってきれいに仕上げることができる
・自分の手で歯を1本1本磨く必要がない
デメリット
・子どもには振動を制御するだけの力がない
・力加減が難しく、歯ぐきを傷つける恐れがある
・ブラシをあてる角度など、磨き方が難しい

一見するとデメリットが目立ってしまうため、電動歯ブラシは大人に推奨されるケースが多いです。

しかし、実際には幼い子どもにこそ電動歯ブラシを使うべきだと言われています。

子どもに電動歯ブラシを推奨する理由

 

あまり知られてはいませんが、子どもが電動歯ブラシを使うにあたって年齢で使い方を変える必要があります。

それさえできれば、歯ブラシよりもはるかに子どもの「歯の健康」を守ることができるのです。

では具体的に、年齢別の使用方法とその理由をご説明します。

3歳児から5歳児

電動歯ブラシは3歳から使い始めるようにします。この年齢の子どもには、親が電動歯ブラシを使って磨いてあげましょう。

歯ブラシで磨いた後、磨き残しがないように電動歯ブラシを使うとベストです。

理由
・電動歯ブラシの振動に慣れることができる
・子どもの歯を磨く親の負担が軽減される
・子どもが歯磨きを敬遠する理由がなくなる

子どもの小さな口の中に生えている、小さな歯を磨くことは意外と難しいものです。

磨き残しに神経質になりすぎれば時間もかかり、子どもがグズってしまいます。

この退屈な待ち時間こそが、子どもが歯磨きを敬遠する理由なのです。

ところが電動歯ブラシを使うことにより、ブラシが届きにくい場所の汚れもキレイにおとすことができ、更にそれが時間短縮にも繋がります。

5歳児以降

徐々に子ども自身に電動歯ブラシを使って歯を磨かせましょう。

もしくは、子どもが歯ブラシで磨いたあとの仕上げ磨きに電動歯ブラシを使用してもいいですね。

あくまで親は補助として磨き方に問題がないかを確認することが大切です。

理由
・歯ブラシよりも電動歯ブラシの方が、手を動かさなくていい分磨きやすい
・時間によって振動が止まる電動歯ブラシの場合、磨き具合を確認しやすい
・この時点で、歯ブラシと電動歯ブラシ両方の磨き方を学べている

今まで親によって磨かれていたこともあり、子どもは電動歯ブラシの当て方、力加減を学んでいます。

更に親が補助することでデメリットはすべて解決されます。

このように、年齢によって電動歯ブラシの活用法を変える必要があること、親の補助が必要であることからあまり推奨されていません。

しかし、子どもの歯を守るためには歯ブラシだけ使用するよりも、電動歯ブラシも併用した方がより効果的であるのです。

子どものために選ぶべきポイント

電動歯ブラシを購入する際、誤った選び方をしてしまうと子どもの口の中を傷付けてしまう可能性があります。

又、電動歯ブラシは歯ブラシよりも高価であるため、失敗しないようにおさえるべきポイントをご紹介します。

 

1子ども用の電動歯ブラシ

電動歯ブラシは高価なため、大人用の電動歯ブラシを購入される方がいらっしゃいます。

確かに、ブラシさえ交換すれば家族みんなで本体を共有することが可能であるため、わざわざ子ども用を購入する必要がないとも思えるでしょう。

しかし子どもに大人用の電動歯ブラシを使用させてはいけません。ヘッドが大きすぎて口のサイズに合わず、口の中を傷つけてしまう恐れがあるからです。必ず子ども用の電動歯ブラシを使用するようにしましょう。

 

ッドはコンパクトサイズのもの

子ども用電動歯ブラシに使用できるヘッドの中でも、小さめのヘッドを選びましょう。

小ぶりなヘッドは子どもにとって扱いやすく、奥まできちんと磨くことができます。大きすぎると子どもにとっては重く、歯に上手く当てることができません。

 

口内を傷つけない仕様のもの

ヘッド部分やネックの部分が硬いと、口内を傷つける恐れがあります。更にブラシが硬いと歯ぐきにダメージを与えてしまいます。

そのため、口内に入る部分はラバー仕様になっているもの、ブラシは毛先が丸くなっていて、やわらかめなものを選ぶようにしましょう。

 

ブラシのコストも考慮する

ブラシは定期的に交換する必要があります。歯ブラシと同じで、へたったものではきちんとキレイに磨くことができません。

そのため、ブラシの交換がしやすいお値段のものを選ぶ必要があります。あまりに高価であるとマメに交換するのが億劫になるかもしれません。

 

子どもにオススメな電動歯ブラシ

選ぶべきポイントを満たした電動歯ブラシをご紹介します。

シースター    こども用電動歯ブラシ    プチブル    レインボー

 

参考価格:1800円

この電動歯ブラシはなんといっても、「0歳からでも使用可能」といえるほどに子どものお口に優しい設計です。

ブラシもソフト、マッサージ、かための3種類あるので最適なものを選べるところが嬉しいところです。

更に、白色LEDによって磨き残しのチェックができるので親にも嬉しい設計です。

 

ミニマム  電動付歯ブラシ  こどもハピカ

 

参考価格:484円

非常にお手軽な値段設定であるため、慣れるために購入する場合にもおすすめです。振動したときの音も静かで、電動歯ブラシを嫌がる子でも抵抗することなく使ってくれるとの意見も多いです。

勿論、ブラシは丸形の毛先でヘッド部分もコンパクト。児童の健康維持に有益であると認められ、15年連続で日本学校保健会推薦品となっています。

 

Fairywill  電動歯ブラシ  子供用 音楽付き

 

Fairywill 電動歯ブラシ 子供用 音波式 単3形アルカリ乾電池2個 LEDランプ付き 替えブラシ2個 音楽付き 2分オートタイマー FW-921(ピンク)
Fairywill

参考価格:1499円

歯はどれだけ磨くべきなのかという判断は、子どもには難しいものです。その問題を解決するためにこの電動歯ブラシには「2分間でスイッチが自動OFF」「音楽が鳴る」「30秒で一時停止する」機能が備えられています。

音楽が終わるまで磨く。一時停止したら次の場所を磨く。など子どもに歯磨きを教えやすい電動歯ブラシです。

 

フィリップス  ソニッケアーキッズ  こども用電動歯ブラシ

 

参考価格:4800円

有名メーカーの電動歯ブラシです。日本学会歯科医会推薦品のため安心して使用することができるのではないでしょうか。

ハンドル形状であるため握りやすく、子どもでも押せるように大きなボタンになっています。

そしてアプリと連携すると、歯磨きの管理を始め子どもが楽しく歯磨きができる工夫がたくさん散りばめられています。

歯磨きの練習のためにガイドも見ることができるので、子どもの技術向上はもちろんのこと苦手意識をなくせる工夫がたくさんです。

 

ブラウン  オーラルB すみずみクリーン キッズ

 

参考価格:2500円

世界の歯科医が使用するNo.1ブランドとして有名なメーカーです。

子どもに人気であるポケモンをウェブコンテンツに使用することで、子どもの歯磨きタイムを楽しいものに変えることができます。

子どもの小さな口に合わせた設計はもちろんのこと、「やわらか回転モード」という乳歯にも安心して使用できるモードもあります。

2分間タイマーとウェブコンテンツを併用することで、歯磨きをしっかりと丁寧に行う習慣を身に付けることができます。

 

まとめ

以上が子どもにオススメな電動歯ブラシです。

子ども用電動歯ブラシには虫歯予防や歯磨きの仕方を学ぶ目的以外にも、子どもの歯磨き嫌いを防ぐこともできます。子どもが歯磨きタイムを嫌ってしまう前に、子どもが楽しく歯磨きできる工夫がされている電動歯ブラシを使ってみることもいいのではないでしょうか。

電動歯ブラシを購入する際は子ども用と表記されていても、中には口の中を傷つけやすい商品も存在するので注意することを忘れないようにしましょう。

子どもの口と歯を守るためにもじっくりと選ぶことが大切です。

 

 

人気記事
おすすめの記事