
はじめに

Ryan Cによる写真: https://www.pexels.com/ja-jp/photo/31338857/
今年は昭和100年!?
ご存じでしたか?昭和の始まりは1926年。そこから数えると、2025年はちょうど昭和100年に相当します。現在放送中の朝ドラ『あんぱん』の舞台も昭和です。ドラマを見ていて興味を持たれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
過ぎ去った時代への懐古と、新しい魅力を再発見するのに、今年は絶好の機会です。
高度経済成長など、日本が劇的な変化を遂げた時代、昭和。
今一度、あの時代の温かみやノスタルジーに思いを馳せてみませんか?
この記事では、そんな昭和の雰囲気を感じることができる昭和レトログッズを、昭和レトロファンである私がご紹介したいと思います。
ではまず、昭和という時代を少し振り返ってみましょう。
昭和ってどんな時代?

UnsplashのAnnie Sprattが撮影した写真
昭和(しょうわ)は、日本の歴史の中で1926年12月25日から1989年1月7日までの62年間を指す時代で、昭和天皇の在位期間と重なります。「昭和元年」は12月25日から31日までの7日間、「昭和64年」は1月1日から7日までの7日間しかありませんでした。そのため、実質的には「62年と14日」ということになるのです。この時代は非常に激動で、大きく3つの時期に分けて理解すると分かりやすいです。
1. 戦前(1926〜1945年)
- 軍国主義が強まり、日本は中国やアジアへの侵略を進め、最終的に第二次世界大戦(太平洋戦争)へ突入します。
- 1945年に敗戦し、広島・長崎に原爆が投下され、戦争が終結しました。
2. 戦後復興期(1945〜1950年代)
- 戦後、日本はGHQ(連合国軍)の占領下に置かれ、民主化と平和主義を掲げる憲法(日本国憲法)が1947年に施行されました。
- 貧困と混乱の中で、国は徐々に復興へと向かっていきます。
3. 高度経済成長期〜安定期(1950年代後半〜1980年代)
- 1960年代から1970年代にかけて、日本は高度経済成長を遂げ、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」とも称される経済大国となりました。
- 新幹線の開通(1964年)や東京オリンピック開催など、インフラや国際的地位の向上が見られました。
- 1980年代にはバブル経済の時代に突入し、社会に活気と繁栄があった一方で、経済格差や社会問題も生まれました。
このように、昭和は「戦争の時代」「復興の時代」「成長の時代」と大きく変化した、日本の近代史でも特に劇的な時代です。
昭和の文化ってどういうもの?

UnsplashのChloe Leisが撮影した写真
昭和の文化は、時代の変化とともに大きく移り変わり、多様で魅力的です。以下に昭和の文化を3つの時期に分けて簡単に説明します。
戦前・戦中の文化(1926〜1945)
国粋主義や軍国主義が色濃く、文化や表現も国家を賛美する内容が中心。
映画・演劇は国策に使われることもありました。
一方で、文芸面では太宰治、川端康成、谷崎潤一郎などが活躍し、純文学が発展しました。
戦後〜復興期(1945〜1950年代)
アメリカ文化が急速に流入し、ジャズ、ロカビリー、映画(ハリウッド)が人気に。
焼け跡からの再出発を描いた映画や文学が多く、庶民の生活が文化に色濃く反映されました。
また、手塚治虫の登場で、漫画文化の基礎が築かれ始めました。
高度成長期〜バブル期(1960〜1980年代)
テレビの普及により、大衆文化が爆発的に広がりました。
歌謡曲、アイドル、特撮、アニメ(鉄腕アトム、機動戦士ガンダムなど)が国民的ブームに。
ファッションはミニスカートやボディコンなど、時代ごとの流行がくっきりと分かれました。
映画・ドラマ・小説では、青春やサラリーマン、都市生活をテーマにした作品が人気でした。
消費文化・マイホーム志向もこの時代の象徴です。
昭和の文化は、戦争と復興、経済成長の中で「伝統」と「モダン」、「日本らしさ」と「欧米の影響」が混じり合った、エネルギッシュで多彩な時代でした。
昭和レトロブームとは?

Elviss Railijs Bitānsによる写真: https://www.pexels.com/ja-jp/photo/1389429/
最近、日本では昭和レトロブームが再燃しており、若者から中高年、外国人観光客まで幅広い層に人気です。その要因を簡単にまとめました。
1. Z世代にとって「新鮮で映える」アナログ体験
デジタル全盛の現代、押しボタン電話やアーケードゲーム、使い切りカメラ、レコードなどの昭和的アイテムが逆に新鮮に映り、写真映えすると人気になります。
SHIBUYA109 lab.は、Y2Kに続く”レトロ喫茶”などのレトロ文化がトレンドと報告しています。
2. 純喫茶(昭和風喫茶店)の再評価と巡る文化
純喫茶巡りが大ブームに。赤いビニール椅子や手書き看板、クリームソーダ・プリンなど昭和そのものの空間が人気です。
純喫茶探究家・難波里奈さんの活動や、百貨店での純喫茶催事、カプセルトイなど関連グッズも展開され、若者や外国人からも支持されています。
3. 昭和雑貨・インテリア・ファッションの復刻
アデリアレトロシリーズなど昭和期の食器がリバイバルされ、雑貨店やカフェで取り扱われています。
着物の和柄・巾着・手拭いなども若者に人気が広がっており、2024〜25年も継続傾向にあります。
4. テーマ型レトロスポットや施設
「西武園ゆうえんち」など、昭和の街並みやゲーム機器を再現した昭和テーマパークも登場しました。
全国各地にレトロ喫茶カフェ巡り系スポットがあり、ノスタルジーと非日常感を体験できる空間が人気です。
1. “不完全さ”の魅力:手作り感やアナログさに温かみがあり、抜け感が楽しめる。
2. ノスタルジー × SNS映え:懐かしくてフォトジェニックだから、投稿にも映える。
3. 世代共感と文化継承:昭和世代には思い出、若者世代には新鮮さと知的好奇心をくすぐる。
昭和レトロブームは、アナログ文化への憧れと感情の揺さぶり、SNS映え要素、テーマ性の強い体験提供が重なった現象。カフェ巡り、雑貨集め、レトロゲーム、昭和風施設など、体験型の楽しみ方が多くの人を魅了しています。
さて、昭和という時代や、昨今の”昭和レトロブーム”についてわかってきたところで、現代の生活の中に、簡単に”昭和”を取り入れる方法をご紹介します。
”昭和レトロ”を生活に取り入れる5つのポイント

UnsplashのPhotos_frompasttofutureが撮影した写真
① 昭和風インテリアや雑貨を取り入れる
- アデリアレトロや花柄の食器・グラス、ちゃぶ台、レトロな照明(丸型ランプ)を使うだけで雰囲気アップ。
- カラフルなホーロー容器やブリキ缶などもおすすめ!
☆おすすめ:100均や雑貨店、ネット通販でも昭和レトロなグッズは見つかります!
② 純喫茶風メニューを楽しむ
- 家でクリームソーダ、ナポリタン、プリンアラモード、ミックスサンドを作ってレトロ気分♪
- 食器も昭和風にそろえるとさらに雰囲気アップ!
☆ポイント:レトロカラーのストローや銀皿が映える。
③ 昭和風ファッションを1アイテム取り入れる
- レトロな柄のシャツ、セーラー襟、ボンボン付きのニット帽など昭和テイストの服や小物を1点だけ取り入れてみる。
- 古着屋やリメイクブランドで手に入りやすい。
④ アナログ体験を楽しむ
- 昭和の雰囲気を味わうにはフィルムカメラ、カセットテープ、レコードなどアナログなアイテムが◎
- 日記帳や手紙など、「手書き」も立派な昭和スタイル!
⑤ 昭和レトロな場所に出かける
- 純喫茶、銭湯、昭和テーマの商店街や遊園地に行って、リアル体験を楽しむ。
- 昭和風の写真を撮ってSNSにアップするのも楽しいです!
それでは、ここからはお手軽に”昭和”気分を味わえるおすすめの昭和レトログッズを紹介していきたいと思います!
おすすめ昭和レトログッズ15選
アデリアレトロ 中 コップ

昭和のガラス製品といえば「アデリア」。「アデリアレトロ」は、昭和の家庭で親しまれたアデリアのグラスを現代風にリメイクした日本製のガラス製品です。クラシックな花柄デザインが特徴で、懐かしくもおしゃれな雰囲気を演出します。0.2リットルの強化ガラス製で、普段使いにも安心。レトロ可愛いしおりや化粧箱付きで、ギフトにもぴったりです。昭和レトロ好きにはたまらない、飾っても使っても楽しめる一品です。
東洋ササキガラス アロマフロートグラス 脚付きグラス(ジュース)

1982年発売の『アロマ』シリーズは、純喫茶などで長年愛されてきた定番グラス。特に人気の脚付きグラスは、あの“クリームソーダのグラス”としても有名です。丸みのあるフォルムが可愛らしく、昭和レトロな雰囲気をおうちでも楽しめます。クリームソーダやフロートを作るのにぴったりで、写真映えも抜群!他にも、コーヒーゼリーや、大容量のドリンクにおすすめのものもあります。
アデリア(ADERIA) デザートカップ バナナサンデー クリア 3個セット クリスタルガラス製

アデリアの「バナナサンデー」グラスは、昭和レトロとモダンさを兼ね備えたおしゃれなデザートグラスです。職人の手仕事による柔らかな色合いやクリアな輝きが特徴で、和洋問わず食卓に映えます。プリン・ア・ラ・モードやアイス、フルーツにぴったりなボリューム感あるサイズ。懐かしの喫茶店スイーツを、おうちでも手軽に再現できます。3個セットで、日本製の安心品質もうれしいポイントです。
腕時計&おもしろ雑貨-シンシア レトロドリンク シリーズ プレート

「レトロドリンクシリーズ」は、誰もが一度は見たことのある懐かしいドリンクのパッケージをモチーフにした雑貨シリーズです。イチゴ牛乳やレモン牛乳、ヨーグルッペなどをデザインしたプレートは、食器としてもインテリアとしても楽しめます。サイズは約15.5cm角で、デザートやランチにぴったり。磁器製で、電子レンジや食洗機にも対応しており実用性も◎。日本製で安心、ギフトにもおすすめなアイテムです。
玉虎堂製作所 ステンレス マルタマライン アイスカップ M-404

昔ながらの喫茶店を思わせる、レトロな足つきのステンレス製アイスカップです。縁に丸いドット模様があしらわれ、シンプルながら上品なデザインが魅力。市販のアイスやプリンを盛り付けるだけで、グッと高級感ある喫茶店風スイーツに早変わりします。チェリーなどを添えれば見た目も華やかに。丈夫な18-8ステンレス製で、日本製の安心品質もうれしいポイントです。
Gtzbciv レトロ電話貯金箱

昭和レトロな公衆電話型のユニークな貯金箱は、懐かしさあふれる80年代風デザインが魅力です。ポップでかわいい色合いで、インテリアとしても楽しめます。硬貨を電話の右上から入れる仕組みで、公衆電話の使い方を再現しているのも面白いポイント。500円玉も入るので実用性も高く、底から取り出せる仕様で便利です。今では見かけなくなった公衆電話をモチーフにした、遊び心のあるアイテムです。
Boono レトロ ラジオ型 ティッシュケース

レトロなラジオ型デザインが目を引く、ユニークなティッシュケースです。クラシックな雰囲気をお部屋にプラスでき、インテリアとしても楽しめるアイテム。鉄製でしっかりとした作りなので、置くだけで存在感があります。インテリア好きな方へのおもしろギフトとしてもおすすめです。約24.5×14.5×8.5cmのサイズで、実用性とデザイン性を兼ね備えています。
TOMO CORPORATION のれん レトロフラワー

この商品は、昭和レトロな花柄をポップにアレンジした可愛いデザインが魅力です。カラフルなお花が風に揺れて、どこか懐かしく明るい雰囲気をお部屋にプラス。サイズは約85×150cmで、目隠しや間仕切りにもぴったり。綿100%の薄手で柔らかな素材なので、扱いやすさも◎。3色展開で、お好みに合わせて選べます。
GOWENIC レトロ スピーカー 高速伝送、ステレオ HiFi サウンド、屋外用 360 度サウンドのポータブル ヴィンテージ スピーカー、 5.0 接続、最大 3 時間のバッテリー寿命

ヴィンテージ風デザインが魅力のBluetoothスピーカーは、内蔵HiFiチップによる高音質なサウンドが特長です。360度のステレオ再生で、昭和歌謡など懐かしい音楽にもぴったり。Bluetooth 5.0対応で安定した接続と省電力を実現。Uディスクやメモリーカードにも対応し、多彩な再生方法が楽しめます。軽量コンパクトで持ち運びやすく、どこでも音楽を楽しめる一台です。
opt! Cassette Speaker オプト90 カセット スピーカー カセットテープ型 ポータブルスピーカー Bluetooth 5.3 microSDカード対応

この商品はカセットテープ型のBluetoothスピーカーで、レトロな見た目と現代の技術が融合したユニークなアイテムです。コンパクトで軽量、マイクロSDカード対応でミックステープ風の楽しみ方も可能。懐かしい音質と遊び心あるデザインが“エモさ”を引き出します。透明ケースはスタンドにもなり、持ち運びやすさも◎。Bluetooth 5.3やType-C充電対応など、機能性も充実しています。
エポックケミカル レターセット タイムスリッぷ

昭和60年代後半〜平成初期の空気感を楽しめる「タイムスリっぷ」シリーズのレターセットです。レトロ家具に挟まれているようなユニークなデザインのレターセットで、便箋5枚・封筒5枚入り。封筒から便箋が大胆にはみ出す遊び心ある仕様が魅力です(※封筒は郵送非対応)。個性豊かなキャラクターの名前は80〜90年代のおじいちゃん世代をイメージ。あえての「手書き」で、昭和の温もりを感じてみませんか?
エムプラン ポーチ ツバメ × CUBIX クッションポーチ A5

昭和22年から変わらぬデザインが魅力のツバメノート。そのノートを再現したクッション入りタブレットケースです。丈夫な帆布素材を使用し、表裏にクッション材が入っているので、モバイルPCやタブレットの持ち運びも安心。内側には大小3つのポケット付きで、ノートやメモ、ペン類をすっきり収納可能。本体サイズはタテ25.5×ヨコ19.5×厚み1.5cm、内寸も要チェックです。シンプルで落ち着いたデザインは、長く愛用したくなる逸品です。
ライオン事務器 付箋 天のり 柄入り しごとぶんぐ

昭和~平成初期に流行した「死語」をテーマにした、ユニークな付箋セット。「合点承知の助」「サンキューベリーマッチョ」「わけワカメ」など、その時代を知っている世代には懐かしく、知らない世代には新鮮に感じられる言葉をセレクトしています。シンプルでシュールなイラストと死語の組み合わせがクスッと笑えるデザイン。 1冊に3種類入りで、好きな柄から使える天のり加工仕様。 世代間の会話のきっかけにもなり、ビジネスでも楽しんで使える“仕事文具”です。
新装版 純喫茶とあまいもの: 一度は訪れたい名店と、記憶に残るあのお店 難波 里奈 (著)

ChatGPT:
日本懐かしお菓子大全 (タツミムック) 松林 千宏 (著)

昭和時代のお菓子を一挙に紹介する一冊です。定番の人気お菓子から今は無くなった懐かしい商品まで幅広く収録。子ども時代の甘い思い出やおまけも楽しめます。ローカルお菓子やメーカーの裏話も掲載。昭和世代は「これ、昔よく食べたなぁ」と懐かしく、若い世代は「こんなお菓子があったんだ!」と新鮮に楽しめる内容です。
いかがでしたか?

Pixabayによる写真: https://www.pexels.com/ja-jp/photo/279873/
2025年は昭和100年という節目の年。高度経済成長をはじめ劇的に変化した時代背景の中で育まれた昭和の暮らしや文化は、今もなお色あせない魅力を放っています。そんな昭和の温かみやノスタルジーを感じさせるレトログッズは、懐かしさだけでなく新たな発見も与えてくれるはず。今年はぜひ、この機会に昭和の世界に触れ、豊かな時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました!













