「なかなか寝付けない」「しっかり寝たはずなのに目覚めが悪い」
そんな睡眠に関するお悩みをお持ちの方におすすめなのがアロマオイルです。
この記事では、質の良い睡眠をとるためのアロマの活用法と共に、おすすめアロマオイルをご紹介します。
ぜひ参考にしてくださいね!
睡眠の質を上げるにはアロマオイルがおすすめ!
アロマオイルは、香りの作用によって、さまざまな効果をもたらします。
リラックスを促し入眠しやすくするものや、目覚めのスイッチを切り替えるものなど、睡眠に関して効果のあるものもたくさんあります。
以下でアロマオイルが何故睡眠の質を良くするするのか詳しくご説明すると共に、おすすめの香りをご紹介します。
アロマオイルで睡眠の質が良くなる理由
アロマオイルで睡眠の質が良くなる理由は主に3つあります。
副交感神経に働きかける
人体は「交感神経」と「副交感神経」という自律神経のバランスによって健康状態が保たれています。
緊張感を高め集中力を上げたい時は「交感神経」が優位になります。逆にリラックスしたい時は「副交感神経」が優位になります。
しかし、この切り替えがうまくいかないため、疲労が蓄積されたり上手く入眠できなかったりといった睡眠や休息に関する悩みを抱えている人は多くいます。
香りには、副交感神経に働きかけ、気持ちや体の落ち着きを促すものもあります。そのような効果のあるものを就寝時に取り入れることによって、入眠への流れがスムーズになるのです。
穏やかな気持ちになれる
嗅覚と香りは、快・不快に大きく関係するものです。
嫌な臭いを嗅いだ時は、刺激がストレスとなり、不快感や緊張感をもたらします。逆に良い匂いを嗅いだ場合は、刺激がプラスの方向に働き、心地よさや安堵感をもたらします。
それゆえ自分にとって良い香り、特に気持ちが穏やかになれる香りを嗅ぐことで、入眠しやすい状態になることができるのです。
交感神経に働きかける
香りには「交感神経」に働きかけ、やる気や集中力をアップさせるものもあります。
こうしたものは朝の目覚めをすっきりさせたい人におすすめです。
良い目覚めをすることで1日のモチベーションも変化しますし、その日の入眠への流れもスムーズになるものです。
香りを上手く生かして、「交感神経」と「副交感神経」の切り替えをし、質の良い睡眠をとりましょう。
睡眠に効くアロマオイルの活用方法とおすすめアイテム
質の良い睡眠をとるには生活にアロマオイルを取り入れましょう。
おすすめの活用方法とアイテムをご紹介します。
アロマディフューザー
アロマの香りを、ミストと一緒に拡散するアロマディフューザーは水とアロマをセットするだけで簡単に香りを楽しむことができます。
電池式のものや本格的な家電タイプのものなど、種類や価格が幅広いので、自分に合ったものを選びましょう。
- 手間いらずで香りを楽しめる
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加湿器タイプのものは乾燥する時期におすすめ!
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比較的安く簡易的なものもある
- 高価なものもある
- 故障やカビのトラブルに注意!
アロマストーン・アロマディッシュ
陶器や石膏でできたアロマストーンや、木製のアロマディッシュは、アロマを数滴たらすだけで、穏やかな香りを楽しむことができます。
- 優しく香る
- インテリアとして楽しめる
- 比較的安価
- 香りの広がりが弱め
- 交換頻度が多め
アロマカップ
マグカップなどの陶器の器にお湯を張り、アロマオイルを数滴垂らすことで、簡易的なディフューザーとして香りを楽しむことができます。
- 特別な準備が要らないので簡単にできる
- コスパが良い
- お湯のこぼれや水濡れに注意
- アロマ用と飲食用で兼用して使ってはいけない
アロマバス
お風呂にアロマオイルを数滴入れることで、香りが浴室中に広がるのでおすすめです。
お気に入りの香りを準備してバスタイムを充実させましょう。
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お風呂で簡単にリラックスできる
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入浴剤よりもライトな使い心地
- 肌に合わないケースもある
- 柑橘系のオイルは日光に反応して炎症を起こしやすいので朝・昼の入浴では避ける
アロマタオル
タオルやシーツ、枕カバーなどのリネン類にアロマオイルをつけたり、水やエタノールで希釈してアロマスプレーを吹きかけるのもおすすめです。
- 寝室に香りが広がって癒される
- 虫よけ効果のあるアロマオイルもおすすめ
- 肌に合わないケースもある
- 布が傷むケースもある
オイルの直付けは避けよう!
アロマオイル(精油)は成分が凝縮されており、肌の刺激になりやすいです。
そのため直に肌につけると炎症などのトラブルが発生します。かならず水やお湯、エタノール等で希釈してから使用するようにしましょう。
種類ごとに詳しく解説! 睡眠に効くアロマ15選!
それでは睡眠に効くおすすめのアロマオイルを、香りごとに解説しつつご紹介します。
ラベンダー
ハーバルで甘さのある香りが特徴的なラベンダーは、アロマの中でも定番の香りです。
鎮静効果のある「酢酸リナリル」自律神経のバランスを整えて、入眠への流れをスムーズにしてくれます。
植物そのものの香りがしっかりしているのでオイルの他、ドライフラワーなどを寝室に飾るのもおすすめです。
- リラックス
- 鎮静・鎮痛
- 防虫
ネロリ
ネロリは、日本では橙として親しまれているビターオレンジの花から抽出されるアロマです。
甘さの中に柑橘特有の苦みのあるフローラルな香りが特徴で、リネン用のコロンなどにも配合されることが多く、リラックス効果も高く睡眠に効果があります。
また、女性ホルモンに類似した成分が配合されており、生理痛や更年期障害等の症状を和らげます。
- リラックス
- 血行促進
- 美肌
- 消化促進
イランイラン
ホルモンバランスを整え女性としての魅力や生理機能を整える香りのイランイラン。
インドネシアを含む熱帯地方で採れ、エキゾチックでスパイシーな特有の甘さのある香りが特徴で、気持ちをリラックスさせ睡眠の質を向上させます。
皮脂バランスを整える作用もあるので、肌に潤いを与えつつもべたつきをなくしたい人にもおすすめです。
- リラックス
- 鎮静・鎮痛
- 美肌
- 生理機能向上
- 抗炎症
ローズ
ローズは女性のためのアロマとも呼ばれ、生理機能や精神の乱れを整える効果があります。
ストレス緩和に役立ち、上手く寝付けない人や、眠りが浅い人にもおすすめの睡眠に効くアロマです。
また、肌の乾燥や肌荒れにも効果があり、肌につけられるローズウォーターは化粧品にも配合されることが多いです。
- リラックス
- ストレス緩和
- 美肌
- 生理機能向上
ゼラニウム
石鹸やコスメにも多用されているゼラニウムはローズに近い甘い香りが特徴的です。
心の不調や苛立ちをコントロールし、穏やかな気持ちにしてくれるので、緊張感や慢性的な疲れで眠れない方にもおすすめの睡眠に効くアロマです。
また、「シトロネール」という方向成分が含まれているため虫よけにも効果があり、アウトドア等で役立ちます。
- 女性ホルモン調整
- 抗うつ
- 抗菌
- 防虫
スイートオレンジ
スイートオレンジは甘い柑橘系の香りが特徴的で、気持ちをリフレッシュしたい時におすすめです。
イライラして胃が痛い、食欲がでないといった悩みにも効き、消化器系の不調に作用します。
心身共に不調を感じ上手く寝付けない方におすすめの睡眠に効くアロマオイルです。
- リラックス
- 鎮静・鎮痛
- 消化促進
- 抗炎症
ベルガモット
紅茶のアールグレイなどの香りづけにも利用されているベルガモットはフローラルと柑橘を混ぜた華やかな香りが特徴です。
抗うつ効果が実証されており、特に日照時間が少なく寒い時期に気持ちが落ち込みやすい人や体調を崩しやすい人にもおすすめの香りです。
安眠効果も高く、頭が冴えて寝付けない時や心配事でモヤモヤしている時に嗅ぐとリラックスして睡眠をとることができるでしょう。
- リラックス
- 鎮静
- 抗うつ
- 消化促進
- 便通改善
プチグレン
プチグレンは、ビターオレンジの木の枝や葉から抽出されるアロマです。
同じビターオレンジの花から抽出されるネロリと比較して、柑橘にフレッシュでウッディなテイストを感じられるのが特徴的です。
気持ちが落ち着かず焦ってしまう人や眠りが浅い人におすすめの睡眠に効く香りです。
- リラックス
- 鎮静
- 抗うつ
- 消化促進
カモミール
ハーブティーとしても利用されることが多いカモミールは、筋肉の緊張をほぐし、慢性的な痛みや疲労、生理痛などを和らげる効果があります。
また、鼻炎やのどの痛みを落ち着かせる効果もあり、花粉症や風邪にお悩みの方にもおすすめです。
体の不調を整えつつ、しっかりと深い眠りにつきたい方にぴったりな、ハーバルで林檎の様なフルーティな睡眠に効く香りです。
- リラックス
- 鎮静・鎮痛
- 生理機能向上
- 鼻炎・花粉症の緩和
クラリセージ
ハーブ系でスパイシーさ甘さのバランスのとれた香りのクラリセージ。
心を落ち着かせると共にインスピレーション高める香りなので、気持ちや考えを整理したい時にもおすすめです。
月経痛や月経前の不調を和らげてくれるので女性にぴったりの睡眠に効くアロマです。
- リラックス
- 鎮静・鎮痛
- 女性ホルモンの調整
- 抗うつ
フェンネル
甘くスパイシーな香りが特徴のフェンネルは、魚料理やカレーなどにも使われるスパイス系のハーブです。
気持ちを穏やかにすると共に、お腹の張りや便秘などの胃腸の症状にも効きます。
目の疲れを和らげるので、デスクワークなど細かな作業で疲れて寝つきが悪い人にもおすすめの睡眠に効果のあるアロマオイルです。
- リラックス
- 消化促進
- 女性ホルモンの調整
- 眼精疲労回復
サイプレス
ヒノキ科の植物由来のサイプレスは、フレッシュなグリーン系の香りをベースにほのかにシトラスが香る爽やかな印象のアロマです。
ストレス緩和に効果があり、環境の変化でイライラして上手く眠れない人におすすめの睡眠に効く香りです。
また、皮脂バランスを整え菌の繁殖を防ぐため、ニキビなどの肌の不調にも効きます。
- リラックス
- 鎮静
- ストレス緩和
- 制汗
- 抗菌
シダーウッド
マツ科の針葉樹であるシダーウッドは、ウッディで深みのある個性的な香りが特徴です。
強壮作用があり、疲れやすく気持ちが折れやすい時期に使うと、心も体も整えることができ良い睡眠がとれます。
リンパの流れを促すので、むくみやすい人や冷えやすい人にもおすすめのアロマです。
- リラックス
- 鎮静・鎮痛
- 強壮
- リンパ調整
- 皮脂バランス調整
サンダルウッド
サンダルウッドは「白檀」とも呼ばれ、仏教圏のアジアで親しまれてきた香りです。
ウッディ―かつスパイシーな香りで、オリエンタルな雰囲気を味わうことができます。
気持ちを落ち着かせ、頭痛や不眠を緩和させる効果があるので、睡眠に関して悩みがある方にもおすすめです。
- リラックス
- 鎮静・鎮痛
- 集中力向上
- 解熱
- 抗炎症
ローズウッド
ローズウッドは南米原産の樹木で、ウッディな香りをベースにして甘く優しいテイストが特徴です。
神経質になり疲れ切っている時におすすめの香りで、心の凝りをほぐし睡眠にも効果があります。
肌にも作用し、ハリを改善し潤いを与えてくれるので、しわやたるみなどのエイジングに関する悩みをお持ちの方におすすめです。
- リラックス
- 鎮静・鎮痛
- 老化防止
- 美肌
【番外編】寝起きすっきり!目覚めに効くアロマ5選
良い目覚めは一日のパフォーマンス力を向上すると共に、質の良い睡眠へと繋げる大切なスイッチとなります。
目覚めに効くアロマを5選紹介します。
レモングラス
タイ料理やハーブティーなどにも使われるレモングラスはレモンに似た爽やかな香りが特徴です。
気持ちをリフレッシュさせ集中力を高めてくれるので、シャキッと朝目覚めたい人におすすめです。
また、消化を促進してくれるので、食欲があまりない時にも取り入れると良いでしょう。
- リラックス
- リフレッシュ
- 集中力向上
- 消化促進
- 抗菌
グレープフルーツ
フレッシュで苦みのある柑橘系の香りが特徴のグレープフルーツのアロマオイルは朝の目覚めにぴったりです。
交感神経を優位にし、エネルギー消費を助けるため、ダイエットにも効果があり、活動する前に嗅ぐと良いでしょう。
オイルだけでなく、普段の食事にもグレープフルーツを取り入れてみましょう。
- リフレッシュ
- 鎮痛
- 脂肪燃焼
- むくみ改善
ペパーミント
清涼効果のあるメンソールを豊富に含むペパーミントは、朝すっきり目覚めたい人にぴったりのアロマオイルです。
暑い日に服やカーテンなどに希釈したオイルを吹きかけると、冷感効果が出ておすすめです。
また防虫効果も高いので手作りの虫よけスプレーの材料としても使えます。
- リフレッシュ
- 鎮痛
- 消化促進
- 冷感
- 防虫
ユーカリ
フレッシュで爽やかなグリーン系の香りが特徴のユーカリは、気持ちをすっきりさせ目覚めを良くするアロマの1つです。
抗炎症効果も強く、のどの痛みや肌荒れなどにも効く香りです。
強壮作用もあり、なんだか元気がでない、もうひとふんばり頑張りたいといったお悩みをお持ちの方にもおすすめです。
- リフレッシュ
- 抗炎症
- 抗菌
- 強壮
ローズマリー
肉や魚のニオイ消しにも使われるローズマリーは、特有の清涼感がありしゃきっとした目覚めを促す香りです。
気持ちの切り替えにぴったりで集中力を高める効果もあります。
また、肌の炎症を抑えるので、さまざまな肌トラブルをお持ちの方にもおすすめの香りです。
- リフレッシュ
- 集中力向上
- 抗炎症
- 保湿
まとめ
香りには様々な効能があり、睡眠の質を向上させるためにはリラックスできるアロマオイルを選ぶことが大切です。
ぜひこの記事を参考にして自分にぴったりのアロマオイルを見つけてくださいね!