はじめに

疲れた日、なにもしたくない夜。
ちょっとだけ心がゆるむものが欲しくなりませんか？

そんなときにおすすめしたいのが、笑えて、ほっこりして、
じんわり癒やしてくれる動物たちの漫画です。

ゆるいギャグにくすっと笑ったり、 無邪気な仕草にふっと肩の力が抜けたり。
人間とはちょっと違うテンポで生きる彼らが、いつの間にか気持ちを軽くしてくれるんです。

今回ご紹介するのは、 絵柄もやさしくて、読むだけであたたかくなれる動物系の漫画10選。
猫派も犬派も、鳥派やパンダやタヌキも――
動物たちが、今日もあなたを癒やしてくれますように。

 

動物系の漫画とは？

“動物系の漫画”とひと口に言っても、その魅力はさまざまです。

ゆるいギャグで笑わせてくれたり、まっすぐな瞳で心を打たれたり、
人間の気持ちをそっと代弁してくれることも。

猫や犬のリアルな“あるある”を描いたエッセイから、
擬人化されたキャラクターが活躍するちょっと不思議な世界まで、
どの作品にも共通しているのは、読む人の心をふっと軽くしてくれる優しさ。

疲れていても、元気じゃなくても大丈夫。
動物たちは、何も言わず、そっとそばにいてくれます。

漫画のページの中でも、それは変わりません。

 

動物系の漫画にはどんな種類がある？

動物系マンガには、大きく分けていくつかのジャンルがあります。
どのジャンルも、それぞれに違った楽しみ方や癒やしがありますよ。

 

1. エッセイ・あるある系

日常の動物との暮らしをリアルに描くジャンルです。
「こんなことあるある！」と共感しながら笑えて、動物のかわいさやクセを身近に感じられます。読んでいるうちに、つい自分のペットのことを思い出してほっこり。

 

2. ギャグ・シュール系

動物たちがちょっと変わったキャラクターとして登場し、独特のユーモアやシュールな展開で笑わせてくれます。予想外の展開やクセの強いキャラがクセになることも。
肩の力を抜いて、気楽に楽しみたいときにぴったりです。

 

3. ストーリー・ヒューマンドラマ系

動物と人間の深い絆や、心温まる交流をじっくり描くジャンル。
時に泣けて、時に励まされる感動の物語が多いです。
読み終わったあとに心があたたかく、前向きになれる作品が多いのが特徴。

 

どのジャンルも共通しているのは、動物たちが持つ“純粋さ”や“無垢さ”が、読む人の心に優しく届くこと。

だからこそ、疲れた日も、ほっと一息つける時間になるのです。

 

動物系の漫画の癒やし効果とは？

忙しい日々の中で、ふと動物系の漫画に心を癒やされることはありませんか？
実は、その癒やしには科学的な理由もあるんです。

人間は動物のかわいい仕草や表情を見ると、脳内で「オキシトシン」というホルモンが分泌されます。
このオキシトシンは「愛情ホルモン」とも呼ばれ、ストレスを和らげたり、心を落ち着かせたりする働きがあります。

実際にペットと触れ合うことでリラックス効果が得られることはよく知られていますが、動物系の漫画のかわいい描写やゆるい表情も、脳に似たような反応を引き起こすと考えられています。

さらに、動物たちの純粋で自然体な姿を見ることで、私たちの心は緊張や不安から解放され、ほっと安心できる空間を感じることができます。

こうした心理的な効果が組み合わさり、動物系の漫画は読むだけで癒やしやストレス軽減に役立つのです。

だから、疲れたときや気持ちが沈んだとき、動物たちのほっこりした姿にそっと癒やされるのは、心が科学的にも求めていることなのかもしれませんね。

 

それではここからは、動物好きの私が特に笑って癒やされると感じた作品をご紹介していきたいと思います。

 

動物系の漫画おすすめ10選

うちの猫がまた変なことしてる。　卵山 玉子 (著)

箱にぎゅっと詰まったり、お尻を顔にくっつけてきたり。自由気ままな2匹の猫・トンちゃんとシノさんとの暮らしを描いた、癒やし系オールカラー猫漫画です。すねたり、じっと見つめてきたり…そのひとつひとつが愛おしくて、思わず笑ってしまう“猫あるある”がいっぱい。ブログ発の人気作で、最新刊も控えており、今なお根強い人気がうかがえます。

 

デキる猫は今日も憂鬱　山田ヒツジ (その他)

ちょっぴり生活力に難ありなOL・サクちゃんと、家事万能な猫・諭吉の、笑えて癒やされる一人と一匹暮らし。クールで頼れる諭吉が、文句を言いつつもサクちゃんを支える姿に、じんわり心があたたかくなります。職場ではしっかり者、家ではポンコツ気味なサクちゃんとのやりとりも見どころ。諭吉が作るごはんは本当においしそうで、なんとレシピ本まで発売中！「こんな猫がいてくれたらなぁ…」と憧れてしまう、心やさしい物語です。

 

殿と犬　西田理英 (著)

江戸時代、貧乏長屋に暮らす武士・殿が出会ったのは、むちっと愛らしい胴長短足の犬。初めての犬に戸惑いながらも、どこか憎めないその自由さに、少しずつ心がほぐれていきます。いかつい殿とかわいい犬のコントラストが笑いを誘い、ふたりの掛け合いに癒やされる日々。アニメではなんと、殿の声を4人の声優さんが演じるというユニークな試みも話題に。不器用だけど、どこか温かい――そんな主従の暮らしに、じんわりと心がなごみます。

 

犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい　松本 ひで吉 (著)

天真爛漫な犬くんと、ツンデレな猫さま。まったく違うふたりとの暮らしは、毎日がハプニングの連続です。作者のユニークな視点で描かれる“比較エピソード”に、思わずクスッと笑って癒やされます。書籍化されたのは少し前ですが、現在は新たな家族も加わり、新シリーズが連載中。犬派も猫派もきっと共感できる、あたたかなエッセイコミックです。

 

うちの犬が子ネコ拾いました。　竜山さゆり (著)

ある日、大型犬のペリタスが拾ってきたのは、2匹の小さな子ネコ。猫が苦手（かもしれない）主に見つからないよう、こっそり面倒を見ることに…。自由すぎる子ネコたちに振り回されながらも、少しずつ優しさを見せていくペリタスの姿にほっこり。まじめな犬とやんちゃな子ネコたちの、笑えて、きゅんとする家族のものがたりです。犬派にも猫派にもおすすめの、やさしい時間が流れる1冊。

 

まいにち鳥びより　鳶田ハジメ (著)

朝の散歩をきっかけに、身近な野鳥にハマった漫画家の“野鳥観察エッセイ”。気に留めたことのなかった鳥たちが、実はとっても個性的でユニークだという発見の連続！作者自身のゆるいタッチとは対照的に、鳥のイラストは驚くほど緻密でリアル。川辺や道ばたにいる鳥たちの、知られざる生態や不思議な行動に「へぇ！」と驚き、クスッと笑える発見がいっぱいです。普段見過ごしていた風景がちょっと特別に見えてくる、そんな1冊。気負わず読めて、ふと外に出てみたくなるようなやさしい魅力があります。

 

パンダと極道　夏本季実 (著)

ある日突然、極道の跡取りに現れた“妹”は、なんとパンダのももちゃん。そんな不思議な状況を動物好きの真笹斗はすんなり受け入れ、兄として全力でお世話する日々がスタートします。組員までもがパンダ育児に巻き込まれる毎日は、笑えて、どこかほんのり温かい空気感。天真爛漫なももちゃんにメロメロの一同にクスッと笑ってしまいます。タイトルのインパクトに反して、内容はほっこり優しい癒やし系。ももちゃんファーストの真笹斗が微笑ましくて、思わず笑顔になる1冊です。

 

タヌキとキツネ　アタモト (著)

ちょっぴりぬけてるタヌキと、ちょっぴりいじわるなキツネ。お山でのんびり過ごすふたりの日常は、ゆるっと癒やされるフルカラーコミックです。いつもキツネにちょっかいを出されて、ちょっぴり不憫なタヌキがかわいすぎて、思わずクスッと笑ってしまいます。もちもちしたイラストも魅力で、見ているだけでも心がほぐれるよう。グッズ展開も豊富で、2024年10月には最新10巻が発売されるなど、今なお根強い人気を誇る作品です。

 

あにまる荘202　森月 あめ (著)

人間の男子高校生・敢自が引っ越してきたのは、なぜか住人が全員“動物”なアパート。ラッコの高橋さん、ネコの伊藤さん、ヒグマの山田さん──ちょっと不思議だけど心あたたまるご近所づきあいが始まります。ご近所の人間の住人たちとも自然になじんでいる様子に、思わず笑みがこぼれてしまいます。騒がしくてにぎやかな日々の中でも、困ったときにはそっと手を差し伸べてくれる動物たちに、ほっこり。ちょっと変だけど優しい世界に、癒やされたい人にぴったりの1冊です。

 

雨と君と　二階堂幸 (著)

ずぶ濡れの帰り道、ちょっと不思議な「犬」と出会った藤さん。言葉の代わりにフリップで会話するその”犬”との暮らしは、のんびりゆるやかで、どこかあたたかいもの。食べたり、おしゃべり（？）したり、季節を感じたり──ふたりの日常にほっこり癒やされます。ちょっと天然な藤さんと、芸達者な“犬”のやりとりに、思わず笑顔がこぼれるはず。2025年7月現在はアニメも放送中の、今注目の癒やし系作品です。

 

いかがでしたか？

 

登場するのは、ちょっぴり変だったり、やたら頼もしかったり、ときに不憫だったり…そんな個性豊かな動物たち。

思わずクスッと笑ってしまう仕草や、じんわり心にしみるやさしさに、気づけば癒やされているはずです。

にぎやかだけどあたたかい、人と動物たちが織りなす、ちょっと不思議で愛おしい日常。
疲れたとき、なんとなくさみしいときにそばにいてほしい、そんな動物系の漫画を集めました。

あなたの日常にも、ちいさな癒やしが届きますように。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。