Weimi

VRヘッドセットの選び方ガイド おすすめ4選

そもそもVRとは何か?

VR(Virtual Reality) とは、「仮想現実」と訳される技術で、コンピューター上に作られた3Dの世界に入り込んだような体験をするためのものです。
ユーザーはVRヘッドセット(HMD = Head Mounted Display)を装着することで、360度どこを見ても仮想空間が広がる没入体験を得られます。
VRでは現実の風景が見えなくなり、まるで別の世界に転送されたような感覚になります。これが、VRの最大の魅力です。
従来のヘッドマウントディスプレイとの違いはその自由度。
従来の3DoF(3自由度)では、頭の回転しか反映されず、その場から動かずに周囲を見回すような体験がせいぜいでした。
VRの6DoF(6自由度)ではそれに加えて、前後(前に歩く・後ろに下がる)、上下(しゃがむ・背伸びする)、左右(横にステップする)が可能となります。
つまり、「自分が仮想空間内を歩いたり、物に近づいたり」できる、よりリアルな没入感をもたらす体験が可能になるわけです。

VRヘッドセットの「PC接続型」と「スタンドアロン型」の違いとは?

VRを始めようと思ったとき、まずぶつかるのが「どのタイプのヘッドセットを買えばいいのか?」という問題です。

現在、主に2つのタイプが存在します。

・PC接続型(PCVR)

・スタンドアロン型(一体型VR)

 

PC接続型(PCVR)の特徴

PCと有線または無線で接続して使用出来ます。高性能なGPUの処理能力を活かせるため、高品質なVR体験が可能です。

メリット

・リッチで没入感の高いVR体験が可能

・PCゲームプラットフォーム(SteamVRなど)が使える

 

デメリット

・初期費用が高い(PC + ヘッドセット)

・ケーブル接続や起動手順が煩わしく、手軽な運動コンテンツなどを楽しみにくいことがある

 

代表機種

・Valve Index

・HTC Vive Pro 2

・Meta Quest 3(スタンドアロン型のヘッドセットだがPCと接続すればPCVRとしても利用可能)

 

スタンドアロン型(一体型VR)の特徴

ヘッドセット本体にすべての処理機能を内蔵しており、PCやコンソール不要、これ1台でVR体験が可能です。

Wi-Fi接続でアプリやゲームを直接ダウンロードして楽しむことが出来ます。

 

 メリット

・配線不要でどこでも気軽に使える

・セットアップが簡単、電源を入れてすぐに使える

・本体のみで動作するので、PCがなくてもOK

 

デメリット

・グラフィック性能はPCVRに劣る(特に高負荷な3Dゲーム)

PCVR(PC接続型VR)がおすすめな人

①高画質・高性能を重視する人

 ・ゲーミングPCを持っている、または買うつもりがある人

 ・高解像度・高フレームレートで没入感を味わいたい人

 

②PCでしか出来ないコンテンツに興味がある人

 ・SteamVR対応のタイトルを豊富に楽しみたい人

 ・VRChat等ソーシャルVRのPC専用コンテンツを楽しみたい人

 

③VRを本格的な趣味や創作活動に使いたい人

 ・UnityやBlenderを使って自作コンテンツをVRでチェックしたい人

 ・フルトラッキングやボディトラッカーを使ってパフォーマンスしたい人

 

スタンドアロンVRがおすすめな人

①VRを気軽に始めてみたい初心者

 ・ゲーミングPCがない、買う予定もない人

 ・配線のわずらわしさなしで、手軽にVR体験したい人

 ・Meta Quest 2/3 でYouTube VRや軽いゲームを楽しみたい人

 

②持ち運び重視・場所を選ばず遊びたい人

 ・外出先や友達の家でもVRを使いたい人

 ・狭い部屋や共有スペースでも気楽に遊びたい人

 

③運動系コンテンツやフィットネスをやりたい人

 ・Beat Saber や Supernatural などを手軽に行いたい人

 

筆者のおすすめVRヘッドセット4選

①Meta Quest3

Meta(旧Facebook)が2023年に発売したスタンドアロン型VRヘッドセットで、前モデルのQuest 2から大きく進化しています。スタンドアロン型ですが、PCと接続することでPCVR用ヘッドセットとしても使えます。

 

特徴

・価格が安い(実売価格8万円前後)

・圧倒的レンズ解像度:片目2064×2208

・スタンドアロンVRとしてもPC接続型VRとしても使える

・外部トラッキングデバイス(ベースステーション不要)

・高性能ステレオマイク搭載

 

②Meta Quest3s

Meta Quest3の廉価版です。

レンズの解像度やコントローラのトラッキング範囲でQuest3に劣りますが、それでも十二分な性能があります。スタンドアロン型ですが、PCと接続することでPCVR用ヘッドセットとしても使えます。

 

特徴

・価格が安い(実売5万円程度)

・スタンドアロンVRとしてもPC接続型VRとしても使える

・外部トラッキングデバイス(ベースステーション不要)

・高性能ステレオマイク搭載

③Valve Index

PCVR専用アウトサイドイン方式トラッキングのヘッドセットです。

動作させるには別途ベースステーションが必要です。(同梱セットあり)

 

特徴

・アウトサイドインでの高精度のトラッキング

・オフイヤースピーカー搭載で快適なサウンド体験

・高性能ステレオマイク搭載

・最大144Hzの高フレームレート

④Vive Pro2

 

PCVR専用アウトサイドイン方式トラッキングのヘッドセットです。

動作させるには別途ベースステーションが必要です。(同梱セットあり)

 

特徴

・アウトサイドインでの高精度のトラッキング

・オフイヤースピーカー搭載で快適なサウンド体験

・片目辺り4896 x 2448の圧倒的解像度

・最大144Hzの高フレームレート

・有機ELディスプレイによる圧倒的コントラスト

まとめ

VR初心者の方には、まずはMeta Quest 3のような手軽なモデルがおすすめです。

いかがでしたでしょうか。

本記事があなたの素敵なVRライフのお役に立てることを祈っております。