新型ウイルスの猛威が少しずつ落ち着きを見せていますが、まだまだ不安な毎日を過ごしている人も多いのではないでしょうか。また仕事や学校、保育園なども、段階的ではありますが通常通りに戻りつつありますね。
これからは新しい生活様式やウイルスとの共生が当たり前となり、日常的な体調管理も欠かせません。特に検温は、今後どこへ行っても必ず行われる行為となりそうです。
今後、1家庭に最低でも1つは持っておくべき体温計。子育て真っ只中の保育士ママが、赤ちゃんの検温に便利でおすすめな体温計や体調管理のポイントをご紹介します。
この記事の目次
赤ちゃんの体調管理のポイントは?
まずは、赤ちゃんの体調管理で必ずチェックしておきたいポイントをご紹介します。これを知っておけば、急な体調不良でも慌てずに対処することができるでしょう。
体温の変化
赤ちゃんはまだ体が未熟なので、自分の体温を上手く調節することができません。気温が暑い日に厚着をすれば、熱がこもって体温が上昇してしまうのです。このように、ちょっとした変化でも体温が大きく変動するので、赤ちゃんの時期はこまめに検温することが大切です。毎日検温を続けていけば赤ちゃんの平熱がわかるので、変化に気付いたり体調不良を早期発見できますね。
また体を触って熱を確認することも大切です。体が熱くても、発熱ではなく体を動かした後や室内の暑さが原因ということもあります。
一方で発熱の場合、手足が冷たいとまだまだ熱が上がる可能性があるので温めてあげましょう。手足が熱くなっている場合は体から熱を放出しているので、無理に厚着をさせたりせずに薄着にしてあげると良いですね。
全身状態のチェック
発熱や体調不良には様々な原因がありますが、中には原因不明のものも少なくはありません。重症化しないためにも、できるだけ早めに体調不良や体の異変を見つけてあげることが大切です。そしてその症状を、できるだけ早めにかかりつけの医師に相談しましょう。
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- 全身に発疹が出ていないか。
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- どこかを痛がっていないか。
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- 体に震えや痙攣が起こっていないか。
熱だけでなく、全身の状態もしっかりとチェックすることが大切です。高熱が出た場合、熱性痙攣を引き起こす可能性があります。これを放置しておくと命に関わる状態になるので、注意が必要です。
行動や様子の変化
大人でも高熱が出ていると、頭がボーっとしたり思考回路が止まってしまったりしますよね。子どもも同様に、高熱が出ると行動に異変をきたすことがあります。
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- 呼びかけに反応するかどうか。
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- 体を触って反応するかどうか。
いつもと違う様子がないか、こまめにチェックしましょう。また赤ちゃんだけでなく、高熱を出している家族がいる場合は、1人にせず行動をよく確認しておくことが大切です。
病院を受診する目安は?
夜中や休日に異変があった場合、いつどのタイミングで病院へ行くべきか判断が難しいですよね。慌てないためにも、受診の目安を知っておきましょう。
様子をみてOK
赤ちゃんが高熱を出していると、今すぐにでも病院へ行かなければと焦ってしまいますよね。しかし、高熱であっても様子を見て大丈夫な場合も少なくはありません。
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- ミルクをしっかりと飲めている場合。
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- 熱があっても比較的元気で機嫌が良い場合。
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- 呼吸が安定している場合。
このような場合は、小児科が開院する時間まで様子を見ていても大丈夫です。例えば、夜間に高熱を出しても元気であれば、翌日の受診で問題ありません。これは、あくまでも上記のような安定している状態が続いている場合です。少しでも変化があれば、場合によっては早急な受診が必要になります。
病院の開院時間に受診
比較的早く解熱したり体調が回復すれば、受診する必要はありません。しかし、心配な場合やまだ症状が残っている場合は、病院を受診して医師の指示を仰ぎましょう。
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- 熱が続いている場合。
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- 解熱しても発疹が出ている場合。
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- 食欲がない場合。
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- 排便の状態がいつもと違う場合。(下痢や軟便、便秘が数日続いている)
このような場合は、病院が開いている時間に受診してくださいね!
時間を問わず今すぐ受診
子どもは熱が高くても食欲旺盛だったり、いつもと変わらず家の中を動き回ったりと元気なことが多かったりしますよね。このような場合は様子を見ていても問題ありませんが、時には風邪をこじらせて症状が悪くなることがあるので注意が必要です。
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- 高熱で震えや痙攣を起こしそうな状態。
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- 嘔吐を繰り返している。
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- 高熱で耳だれしたり耳を痛がっている。
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- 意識が朦朧としている。
判断が難しい場合は、病院に電話をして受診するべきか相談してみましょう。各自治体の医療相談窓口なども積極的に利用してみてください。
救急外来もしくは救急車
発熱で救急車?と思われるかもしれませんが、場合によっては命に関わる状態になってしまうということも知っておきましょう。
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- 問いかけに応答しない。
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- 肩で呼吸をしている。
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- 痙攣が止まらない。
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- 顔色が悪い、紫色になっている。
このような場合はすぐに救急車を呼びましょう。またこれだけでなく、明らかにいつもと様子が違い呼吸や意識の異常を感じた場合も同様です。
場合によっては、救急車を待つよりも直接病院へ行った方が早いこともありますよね。また救急車を呼ぶべきか判断に迷った場合は、自治体の救急相談に連絡しましょう。
「小児救急電話相談 #8000」に連絡すると、各都道府県の相談窓口に自動転送してくれます。他にも、「救急相談センター #7119」では電話でもネットでも救急車を呼ぶべきかの相談が可能です。必要な場合はそのまま救急に転送してくれるので、不安な場合はこれらの窓口を利用すると良いですね。
気をつけておきたいポイントは?
赤ちゃんの体調が比較的落ち着いていれば、自宅療養で様子を見ます。しかし、元気だからと油断せず、しっかりと健康観察をすることが大切です。
自己判断をしない
元気だし食欲もあるから、病院へは行かずに通常通りの生活でも良いだろうと自己判断するのは危険です。元気であっても高熱や嘔吐、下痢などが3日以上続いている場合は、受診をしましょう。
また体調が回復してきたからと処方された薬の使用を中止するのも危険です。体調不良が続いている場合は病院に相談し、薬を処方されたらしっかりと飲み切りましょう。
無理矢理解熱させようとしない
熱で病院を受診すると、解熱剤を処方されることがしばしばありますよね。しかしこの解熱剤は、熱で機嫌が悪かったり食欲がないなど赤ちゃんが辛そうにしている場合に、一時的にこれらの症状を緩和させてあげるための薬です。
解熱剤を飲んで熱が下がっても、風邪が治って体調が良くなる訳ではありません。発熱はウイルスと戦っている証拠。無理矢理解熱剤で熱を下げると、体はウイルスと闘うことができず、風邪が長引いてしまうかもしれません。また解熱剤を服用しても、熱性痙攣を防げる訳ではないと言われています。
こまめに様子を確認する
熱が出ると、トイレへの移動だけでも辛くなりますよね。体がフラフラしたり頭がボーっとするので、ちょっとした行動も思い通りには行きません。万が一、フラフラして転倒し頭を打ってしまったら大変です。また毎年のように、インフルエンザでの異常行動なども問題になっていますよね。
このように、風邪のウイルスや発熱は身体に異常をきたします。赤ちゃんの側から離れず、体調の変化を見逃さないようにしましょう。
かかりつけ医を見つけておく
赤ちゃんの時期は、予防注射や検診などで小児科の受診が多いですよね。これを機会に、かかりつけ医を見つけておきましょう。
かかりつけ医がいれば、何か不安がある時に相談することができます。受診するべきか様子を見て良いのかなど、最適な方法を教えてくれるでしょう。
またかかりつけ医であれば我が子の身体の状態を知っているので、的確な治療法やアドバイスをしてくれます。万が一精密な検査が必要な場合でも、大学病院を紹介してくれたりとスムーズです。
赤ちゃんの体調管理におすすめの体温計
赤ちゃんは、遊んでいたり機嫌が悪いと検温を嫌がったりしますよね。そのため検温は時間との勝負であり、結果の正確さも大切です。ここでは、赤ちゃんにピッタリで性能も良い体温計を紹介します。
ピジョン 耳チビオン
【参考価格】6,050円
1秒で計測ができる耳用の体温計です。赤ちゃん用に作られた体温計なので、生まれたばかりの新生児の耳にもフィットします。大きな液晶と文字も、見やすくて便利ですね。
・熱でグズっている時でも1秒なので簡単!
非接触 赤外線体温計
【参考価格】8,380円
機械を肌に接触させず、おでこで検温ができる体温計です。感染力が強い流行性の風邪の時などでも、非接触なので衛生的に使えます。
・ミルクの温度なども測れる万能アイテムです。
ピジョン チビオンフィット
【参考価格】5,250円
赤ちゃん専用に作られた、脇で測る体温計です。30秒のスピード検温と、10分の実測検温機能が付いています。
・ライトが付いているので、暗い部屋でも簡単に検温できます。
オムロン けんおんくん
【参考価格】5,780円
家族で使える体温計。15秒でスピード検温してくれます。コンパクトな形状で専用のケースが付いているので、旅行やお出かけなど持ち運びにも便利です。前回の結果を確認できるメモリー機能も搭載しています。
ハローキティ ベイビーズ けんおんくん
【参考価格】4,680円
可愛いキティちゃんの耳式体温計です。キャラクターが描かれていれば、赤ちゃんの機嫌も良くなるかもしれませんね!最短1秒というスピード計測も嬉しい機能です。
体温計以外にも持っておきたい便利グッズ
子どもの風邪は、発熱以外にも鼻水や咳なども伴います。そんな時に、あったら便利な体調管理グッズを紹介します。
ピジョン やわらかクールまくら
【参考価格】975円
枕の表面は安眠用、裏面は発熱時用と、用途に応じて使用することができます。夏の寝苦しい時にも活躍する便利なアイテムです。冷凍庫で4時間程度冷やしておけばOKな、簡単で便利なクール枕!
・柔らかい素材の枕なので、発熱して体がダルい時も気持ち良く療養できるでしょう。
冷えピタ
【参考価格】564円
肌が弱い赤ちゃんでも使える、弱酸性の冷却シートです。発熱時は体の節々が痛くなりますよね。リンパを冷やしてあげると、ダルさが和らいで熱も落ち着いてくるでしょう。
・夏場の火照りにも使えます!
鼻水吸引器
子どもの鼻水は、1度出始めるとズルズルと長引いてしまいます。上手く鼻をかめないので、吸引器を使って鼻水を吸い取ってあげましょう。
ノジブープロ 電動鼻吸器
【参考価格】13,800円
コンパクトな鼻水吸引器です。ボタン1つで難しい操作は必要なく、洗浄も簡単で衛生的に使えます。また優しい吸引力なので、安心して使用し続けられるでしょう。
ベビースマイル 電動鼻吸器
【参考価格】3,848円
ハンディタイプの電動吸引器です。とてもコンパクトなので、小さな赤ちゃんを抱っこしながらでも無理なく使用できます。またカバンにすっぽりと入るので、持ち運びにも便利ですね。
・医師にも推奨されている便利で高性能な吸引器です。
スチーム吸入器
【参考価格】9,900円
鼻水同様に、咳も1度出始めるとなかなか良くなりませんよね。長引いてしまったり、こじらせて気管支炎や肺炎を引き起こすことも珍しくはありません。そんな時に便利なのが、スチーム吸入器です。
コンパクトでありながら、噴霧量が高いのがこの吸入器の特徴。軽量で収納ポーチも付いているので、持ち運びにも便利です。
まとめ
小さな赤ちゃんが高熱を出して辛そうにしていると、焦って冷静な判断ができなかったりしますよね。適切で迅速な判断ができるように、予め病院や救急相談の連絡先を自宅の目に付く場所に記載しておくことをおすすめします。
また日常的に体温測定をしておくことで、体調の変化を早期に発見することが可能です。赤ちゃんだけでなく、家族みんなで体調管理を続けていきましょう!